臨床検査技師(MT)として転職に挑戦している方の中には、「書類審査で不採用になってしまう」という悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

書類選考は就職活動や転職活動の最初の関門とも言えますし、ここを通過しないことには、面接にも進むことができませんので、転職を成功させるうえで非常に重要なステップと言えます。

今回は、転職を考えているMTの方のために、書類審査に落ちてしまう理由や、書類選考で通過しやすい履歴書や職務経歴書の書き方について詳しくご紹介していきます。

1. 書類審査に落ちてしまう理由

書類審査で落ちる理由としては、本人にはどうしようもない理由もありますが、注意していれば防げるようなミスをしているためということもあります。ここではいくつかの例を挙げてみたいと思います。

 ①.応募期間外に書類を提出した

一つ目の理由としては、非常に基本的な点ですが、応募期間外に書類を提出していることが挙げられます。当然のことですが、書類はきちんと提出期限までに出す必要があります。

提出期限については病院や企業によって「必着」と「消印有効」の2種類あるため、きちんと確認して間違いがないようにしましょう。

 ②.書類に不備がある

別の理由としては書類が足りないなど不備があるケースです。返送用の封筒や切手を同封するよう指示があるにもかかわらず、忘れていたということが良くあるようです。

また、MTの場合、正確性が求められる業務が多いため、字が汚いと正確性に問題があるとみなされてしまって、選考に大きな影響を及ぼすことがあります。

 ③.書類の内容が病院のニーズにマッチしていない

別の理由としては、書類に書かれている内容と、病院や企業の求める人材がマッチしていない場合にも書類選考で落とされることがあります。

どれだけ自分の強みをアピールしたとしても、病院や企業の欲している人材でなければ、採用担当者の目に留まることはないでしょう。

2. 書類審査で重要なポイント

それでは、書類審査で採用担当者が見ている重要なポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?この章では、履歴書と職務経歴書に分けて大切な点を説明していきたいと思います。

 履歴書で見られていること

履歴書は応募者のプロフィールを確認するための書類です。つまり、履歴書では応募者がどのような人物かということや、なぜ応募したのかといったことを確認していると言えます。

そのため、履歴書では「志望動機」が重要になります。どれほどMTとして優れたスキルを持っていても、応募の理由が明確でないと、すぐに辞めてしまうのではないかと考えられてしまいます。

 職務経歴書で重要なこと

職務経歴書は、これまでMTとして培ってきた経験や持っているスキルなどを判断する書類です。そのため、「仕事内容」や「仕事に取り組む姿勢」、「成果」などが重視されます。

職務経歴書については、これまでに応募者が経験してきた業務から、どのような仕事を任せられるかを判断する材料にもなりますので、自分ができる仕事を分かりやすく書くことも重要です。

3. しっかり伝わる書類を作成する方法

履歴書や職務経歴書などの書類は、その後の面接に進むための重要なステップになるので、しっかり採用担当者の目に留まるように書く必要があります。それぞれの書類を作成するポイントをお伝えします。

 ①.履歴書を書くとき

前の章でもお伝えしましたが、履歴書では志望動機や自己PRといったポイントが重視されますので、時間をできるだけかけて良いものを作るのがおすすめです。

MTの職場は多種多様ですが、なぜ応募先の職場で働きたいと思ったのか明確な理由を具体的に分かりやすく記載するのが大切です。そのためには、志望先の情報を前もってよくリサーチしましょう。

また、自分がMTとしてこの先どのようなキャリアを積んでいきたいのか、はっきりしたビジョンを伝えることも効果的なので、認定資格の取得など積極的な姿勢を自己PRに記載すると良いでしょう。

 ②.職務経歴書を書くとき

職務経歴書の書き方には、時系列に従って書く「編年体式」と、職種ごとに書く「キャリア式」がありますが、MTの場合は「編年体式」で書いていくのが基本となっています。

具体的には、時系列でこれまで勤務した施設ごとの就業していた期間と施設名を記します。その際には「病院概要」として診療科目や病床数、在籍しているMTの人数も書いておくと良いでしょう。

担当した業務内容に関しては1日当たりの検査数を記載することで、勤務の状況や経験値を判断する目安になります。1日当たりだと書きにくい場合は、1ヶ月ごとの概数でも大丈夫です。

4. 転職エージェントで添削もあり

自分だけで書類を作成するのも良いですが、「書類選考で落ちてしまう」、「どのように履歴書や職務経歴書を書けばよいか分からない」という方は、「転職エージェント」を利用するのがおすすめです。

転職エージェントでは、応募書類の添削なども行ってくれ、実践的なアドバイスをしてもらうことができます。書類選考を通過して面接に進むため、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。